◆ 娘へ「命をつないでくれるかな」
平成28年2月26日読売新聞から
東海地方の病院で脳死と判定され、臓器提供をした6歳未満の女児の家族が、亡き娘に宛てて書いた手紙が公表されました。
「命はつなぐもの。困っている人につないでくれるかな」と、語りかけるようにつづられていた。
手紙には、娘の回復を願ったがかなわず、「辛くて辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいた」こと、医師から臓器提供の道があると聞き、悩んだ末に了解した経緯がかいてある。決断したのは、「(娘が)人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、そんなにも素晴らしいことはない。生きた証じゃないか」と考えたからだという。
娘に対して、「(臓器移植が)もしいやだったらゴメンね」とわびつつ、「人の命を救う。難しいことで、お父さんもできるかどうかわからない。とても素晴らしことなんだよ」という父親の言葉でつづられていた。「お母さんをもう一度抱きしめて。そして笑顔をみせて」という母親のかなわぬ思いもしたためられている。
女児の肝臓、腎臓は、10歳未満の男児などに移植された。
【投稿日】2016年2月28日 【カテゴリー】活動日誌