◆ 空へのあこがれ
インターネットの記事を記憶にとどめます。「空へのあこがれ」。
10月6日夜、名古屋上空を飛ぶスカイマーク国内便で、機長のアナウンスが始まりました。目的地までの飛行ルートなどを一通り説明し、「私事ですが」と断って話し始めたのは、14年前の少年との出会いでした。
「どうしたらパイロットになれますか」という会社宛てのお便りに返事を書いたこと、手紙やメールのやり取りが長く続き、その後航空大学校に進んだこと。
その彼が夢をかなえ、今この便に乗客として搭乗している、と。「これからは同じ職業の仲間です」。アナウンスを終えるころ、祝福とエールの拍手が機内に響きました。
スカイマークによると、この便は仙台発神戸行SKY157便。アナウンスしたのは浅井機長でした。機長のサプライズに心動かされたある乗客が、「良い便に乗れた」と。「機長とパイロットを夢見る少年」という間柄は14年後、大空を舞台にした先輩と後輩に。
浅井機長に聞きました。「航空大学校を卒業してエアラインパイロットへのスタートラインに立てたことへのお祝いと、「後輩と先輩」の間柄になれた喜びを、お客さまと共有したいと機内アナウンスをさせていただきました。
しかしながら、一日のお仕事終わりの後にご搭乗いただいたお客さまもいらしたと思います。お疲れの中、個人的なお話で貴重なお時間を頂戴してしまったことには、申し訳なく思っています」
拍手が起きたそうです
「スタートラインには立ちましたが、これから待ち受けている厳しい訓練期間中、自信をなくしたり、落ち込んだりすることが必ずあると思います。そんな時にこそ今回の157便でたくさんのお客さまからいただいた拍手を思い出し、一日も早く副操縦士として大空を羽ばたいてほしいと思っています」
【投稿日】2022年10月22日 【カテゴリー】活動日誌