◆ ミャンマー日本大使館外交に敬意を表します
ミャンマー日本大使館外交に敬意を表します。
ミャンマー国連大使、演説で国軍非難「人民の要望無視」
国軍によるクーデターが起きたミャンマーの情勢について、同国のチョーモントゥン国連大使が26日、演説をした。議場からは拍手が起こり、大きな反響を呼んでいる。
米ニューヨークの国連本部ではこの日、ミャンマー情勢について議論する国連総会会合が開かれた。トゥン氏は冒頭、「私は(アウンサンスーチー氏が率いる)国民民主連盟(NLD)を代表していると念押ししておきたい」と伝えた。その上でNLD議員らによって組織された連邦議会代表委員会(CRPH)から託された声明を読み上げた。
声明は、昨年11月の総選挙を「自由で公正で、成功裏に行われ、我々の歴史の重要な節目」と表現。「ミャンマーは民主主義への熱意と愛着を、投票によって示した」と強調した。
ミャンマー国軍は今月1日、スーチー氏や大統領だったウィンミン氏らを拘束。声明はこれを「人民の要望を完全に無視したものだ」と批判し、「我々が、以前のようなシステム(軍政)に戻りたくないことは明々白々だ」と指摘した。
国軍に対しては、グテーレス事務総長のほか、欧米諸国から非難の声が相次いでいる。ただ、声明は「ミャンマーの人びとはまだ、無力感を覚えている。国際社会が可能な限り強い行動を取ることを必要としている」として、国軍のクーデターを非難することや、CRPHへの支援を訴えた。
トゥン氏は演説の終盤、ビルマ語で語り、ミャンマー市民に向けて連帯を呼びかけた。人さし指と中指、薬指の3本を掲げ、国軍のクーデターに対する抗議の意を示した。声を震わせながら、10分強にわたる演説を終えると、各国の代表団からは拍手が送られた。
【投稿日】2021年2月27日 【カテゴリー】活動日誌